怠惰な努力家

くいっぱぐれないように日々勉強していることを記すブログ

「役に立たないけど意味がある」って意味が分からない

はじめに

以下の記事を読みました。正直ぜんぜん納得できませんでした。ただブランド戦略やニッチ戦略をいっているようにしか聞こえない・・・。発表者の本を読めば理解できるのかもしれませんが、ちょっとこの話だけ聞くと読む気にもならないレベルです。以下疑問に思った点を述べていきたいと思いますが、理解が間違っている等あれば教えてください。

そもそも「役に立つ」→「意味がある」では?

言葉の使い方がいまいちというところなんですが、役に立つものは意味があるでしょうと。記事中に、マーケティング用語としての情緒的な便益とか自己実現的便益の話をしていますが、もともと何らかの形で「役に立つ」からこそ誰かにとって「意味のある」ものになるのではないでしょうか?スーパーカーもその馬力がまず第一に「役に立つ」機能としてあって初めて魅力的なものになるんじゃないかと。エルメスのバッグも同様、もともと品質の高さがあった上での「意味がある」でしょう。

意味があるって結局ブランド力?

スーパーカーや高級ブランドのバッグは、それを所有することによる優越感、ステータスというのがあります。それは自己実現的便益であるというのはその通りですが、結局ブランドじゃないかと。記事中の以下の文がまさにそれを象徴しているように思います。てか、日本車のLexusにBMWとかより私は乗りたいぞ。

もちろん移動手段として買ってるっていう側面が強いんですけれども、役に立つだけだったら日本車買えばいいじゃないかって言うと、「いやいや、やっぱり俺はBMWが好きなんだ」とか「やっぱりポルシェが好きなんだよね」

結局「この商品もっている俺カッコいい」とかの世界であり、ブランド戦略となにが違うんだろうという。

タバコは「意味がある」商品なのか?

コンビ二に200種類ものタバコの種類があることをもって、タバコは「意味がある」商品であるといっています。

200種類ものタバコがあることには驚きですが、意味があるから200種類になったんですかね?違うでしょ、タバコは中毒性の高いものだから一旦タバコ吸わせたらロングユーザーになるからじゃないですか?新しいユーザ層取り込みのための新商品開発(女性向けとかライトユーザ向けとか)を繰り返して今の形になっているんでしょうよ。いったんユーザになった人は利用し続けるので、継続して作り続けるだけの経済的メリットが提供者にあるだけかと思います。

「意味がある」はサステイナブル?

記事中で「意味がある」は「役に立つ」よりサステイナブルであるといっています。本当にそうでしょうか?

「意味がある」は情緒的や自己実現的なものであるからこそ、そのブランドや商品に対する世の中のイメージで左右されてしまいます。一つの不祥事で容易にそのブランドは凋落しえます。また、不祥事でなくてもブランド戦略を間違えるだけで簡単に凋落しうる危ない橋のように思います。以下の記事の話も非常によい例なのではないでしょうか?

まとめ

私の理解力不足なのかもしれませんが、全体的に共感のできない元記事でした。

私の意見に対して賛否両論あるとは思います。モヤモヤしているのでご意見いただけますと助かります。